10月3日に開催された、静岡サレジオ高等学校の「医学部ガイダンス」で講演させていただきました。高校1〜3年生を対象に、塾長の工藤勝彦より「医学部受験の現状」「大学ごとの特徴」「科目別の勉強法」などを紹介いたしました。参加された生徒の皆さんは、メモを取ったり、「理科は何を選択するといいですか」等の質問をしたりと、熱心に話を聴いてくださいました。講演でお伝えした主な内容を以下にまとめましたので、医学部受験の参考にしてみてください。

入試で問われる力

医師国家試験は難関として知られていますが、合格率は全医学部平均で約90%と高い水準にあります。これは、入試で基本的な能力を見ているからこその数字です。基本的な能力とは、一つのことを粘り強くやり続けられる力(グリット)を持っているかどうか、ということなんです。

医学部受験というハードルを乗り越えるには、「助走を長くする」「技術を磨く」という2通りの方法がありますが、「助走を長くして技術を磨く」ことができれば越えやすくなります。具体的には、高校1年生のときからしっかりと準備し、センター試験本番で90%得点する力を身に付けるということです。これを実行するためには、粘り強く勉強し続ける力が必要です。

ここで、注意してほしいことがあります。2021年実施分から、センター試験が「大学入学共通テスト」に変わります。国語と数学ⅠAに記述が出題されるほか、マークであっても問われ方が変わるようです。すると、高校1年生は、浪人するとテストが変わってしまうことになります。勉強の仕方を変えなてくてはいけないので、不利になってしまう。ましてや浪人生は2020年に是が非でも受かろうするので、目標校を下げてくることが予想されます。東大の理Ⅲを目指していた人が浜松医科大学に、順天堂大学を目指していた人が藤田保健衛生大学に、受験校を変更するかもしれません。すると、どの医学部も入りにくくなってしまう。つまり、現在の高校1年生の受験時には、全体的に難度が高まる可能性があるんです。だからこそ、1年生の方は、今のうちから現役合格に向けてしっかりと準備をしてください。

大学別の特徴を知ろう

基本となる科目は英語と数学です。例えば、理科が苦手でセンターで思うように点が取れなかった場合でも、二次試験が英語と数学のみで受けられる島根大学などであれば、逆転できる可能性が出てきます。2018年の前期日程で見ると、二次で英語がない医学部は2校しかなく、数学にいたっては1校もありません。一方で、理科がない医学部は6校もあります。だからこそ、医学部受験のためには、まずは英語と数学を得意科目にしてほしいと思います。私立でも英語と数学の配点が高い医学部が数多くあります。

ちなみに、浜松医科大学が第一志望という方も多いと思いますが、入試の特徴を知っているでしょうか? 面接点を除いた配点を見ると、センター比率が61%もあります。そして、英語の配点比率が29%と高い。つまり、英語が得意で、センターで点が取れる人に有利な入試となっています。ただし、二次での逆転は非常に難しい。こういった情報を知っておくと、センターの結果を受けて、志望校を変えたほうがいいのかどうかの判断基準になります。

本日配布した資料の中に、配点比率が特徴的な医学部を掲載していますので、ぜひ得意不得意科目、筆記やマーク式の試験適性等を踏まえて、自分に合った医学部を探してみてください。

ホテルを予約しておこう

国公立は、センター試験の結果を見てから出願できます。なので、第一志望だけでなく、得点率に応じた受験校を決め、ホテルを予約しておく必要があります。3年生の方は、受験の可能性のある大学については、すぐに予約をしてください。特に地方の医学部を受験する場合、静岡から当日移動では試験に間に合わない地域も多いので、ホテルの予約は必須です。事前に連絡すればキャンセル料が発生しないところも多いですが、ホテルの都合もありますので、受験校が決まったら速やかにキャンセルの連絡をしましょう。

過去問は早めに挑戦

皆さん、センターの過去問には取り組んでいますか? 私の担当科目は英語なのですが、センターの英語は大問ごとに特徴があります。配点と解答時間を考慮した解き方が必要です。そのため、過去問をしっかりとやっておきましょう。いきなり全問を解くのは、あまり効果的な方法ではありません。大問ごとに目安時間を設定し、その時間内で解けるようにしていくと効率的に勉強できます。

教科ごとに解くためのポイントがあります。問題を時間通りに解けるようになれば、高得点が取れます。それが技術をつけるということです。河合塾の黒本(センター過去問)であれば、本試は10年分、追試も8年分くらい掲載されており、1冊900円くらいですごくコストパフォーマンスがいいのでお薦めです。

高1から英語と数学を中心に勉強を始めましょう。学校の勉強や教科の基本の勉強はしっかりとしておいてください。そして、高2になったらセンター試験の過去問に取り組み始めてください。本番直前まで待つ必要はありません。高3になったときに、センターで8割取れるようになっていると、その後は国立に行けるという手応えを持って受験勉強を進めることができます。

最後になりますが、静岡は医師が不足しています。超高齢社会を迎え、今後も高齢化が加速していく社会では、医師の存在が日々の生活の大きな安心感となります。ここにいるみなさんは、医師になりたいという貴重な思いを持ってくれました。工藤塾では毎年医学部合格者を送り出し続けることで、静岡の医師不足解消に貢献していきたいと考えていますので、相談事があれば、1人で悩まないでください。私たちは、みなさんを全力で応援します。

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