合格者インタビュー「医学部を目指して競い合える環境が良かった」(東海大学医学部 合格)

松﨑龍佳さん(右)静さん(左)親子

松﨑静さん
静岡雙葉高校卒。高校2年生の夏に工藤塾入塾。1年間の浪人生活を経て、2018年度入試で東海大学医学部に合格。

工藤塾にはどのようなきっかけで入塾されたのでしょうか

お父様:実は工藤塾を見つけたのは私なんです。医学部に行きたいという話を聞いて、なんとかそれに見合った勉強ができる塾を、とネットを含めていろいろと探したんです。医学部に絞って指導されているというところが心強く、一度話を聞いてみようということで、家族で伺ったんです。
静さん:高2の夏から入塾したのですが、当時は吹奏楽部の副部長をしており、部活動も毎日ありました。1つのことに集中してしまう性格なので、どうしても学校の勉強と部活動が中心になっていました。でも、浪人が決まってからの1年は受験勉強だけに集中することができました。
お父様:浪人になってからは、苦手科目への取り組み姿勢が積極的になりました。学習内容を報告してくれたことも含めて、大きく成長したと感じています。
工藤:工藤塾で松﨑さんに会わない日はない、というほど頑張っていましたね。

当初は英語が苦手だったとか

お父様:家で英語の「え」の字でも出ようものなら、険悪なムードになるような時期もありましたね(笑)。今では笑い話ですが。
静さん:この1年は英語を伸ばすことが目標でした。レベル別問題集や授業で渡されたテキストは、3周以上解くようにしていました。単語帳は2周、文法問題は7周くらいしました。本当に毎日英語に取り組んでいたので、いつの間にか得点できるようになったというのが、率直な感想です。
工藤:コツコツと少しずつ伸ばしていました。英語を伸ばす時の一つの理想的な形ですね。

5人以下のゼミ形式授業はどうでしたか?

静さん:私のクラスは4人だったのですが、最初の授業に出て、英語は他の3人に圧倒的に負けていると思いました。そこで、一番できる人と同じくらいの力を絶対に付けたいと、ずっと思っていました。抜けないまでも、並ぶくらいにはなりたいと。授業でも一番最初に答えられるようになりたい、というのが目標でした。科目ごとに目標になる人がいたり、競い合えたりできるのは、私にとって良い環境だったと思います。
工藤:先生と討論することもありました。
静さん:しっかりと理解するまで話し合えるのも、ゼミ形式の良いところかなと思います。
お父様:この1年は、そういった先生方の話をしてくれるようになりました。毎日、朝と夜の送り迎えをしていたので、本当にいろいろな話をしてくれました。行きと帰りで決意が固まっていく過程を聞くことができましたし、勉強に対する意識がすごく変わっていったことを痛切に感じました。これは、静岡にいたからこそ、実感できたことだと思っています。家から通うことにして良かったなと思います。

見守る苦労もあったと思います

お父様:それはもう(笑)。ただ、家の中ではあらゆる面でポジティブに振る舞おうと決めていました。本人の中では、模試の結果を持ってくるのが「親はどう反応するんだろう」と、最も気になることだったと思います。本来は、入試結果が全てなのでしょうが、年間を通しては、やはり模試の結果がバロメーターになるので、どうしても気になります。でも、私の立場からは「いいじゃん」「上がってきたね。いけるいける!」と前向きな言葉だけを掛けるようにしていました。私自身が教えられるわけではないので、せめて気持ちを高めてあげたいなと。
工藤:保護者の方が、一番のサポーターですからね。素晴らしい見守り方だと思います。確かに、親元を離れて、例えば東京や名古屋などの大都市で下宿をしながら予備校に通うという方法もあります。ただ、工藤塾では、下宿をしたが、やはり親元から通いたいということで、2浪目、3浪目から入塾されるという方が毎年いらっしゃいます。松﨑さんは親元から通うことを選択しました。下宿を経験していないので比較は難しいと思いますが、1年間親元から通ってみて、良かった点、悪かった点をどう感じていますか?
静さん:浪人が決まったときには、東京で下宿することも検討しました。ただ、塾の友人だと話せない悩みとかもあるじゃないですか。そうなると、離れたところに行くと友人とは電話でしか話せなくなってしまいます。父も母も、いろいろと話せる大切な存在です。ですから、私としては、親元から通うことで、大きな不安なく勉強に専念することができました。

工藤:基本的には朝9時から夜10時まで工藤塾にいましたから、工藤塾だけで毎日10時間以上勉強していたことになります。その分、家ではストレスなく過ごすことが大切です。保護者の方にも、勉強については工藤塾に任せて、応援に徹してあげてくださいとお願いしてきました。まあ、我が子にはつい言いたくなるものですが(笑)。
お父様:確かに、夜寝るのが少し早いんじゃないかとか、朝起きるのがちょっと遅いんじゃないかとか、正直思ったこともあります(笑)。子どもの話したことと重複してしまうかもしれませんが、思い返せば昨年3月、医学部受験に全滅して、どうすることが子どもにとって良い方法なのか、真剣に悩みました。当初は、私も妻も、そして本人も、「現役のときだけの挑戦」と考えていました。ですから、薬学部も受験して、そちらは合格を頂いていました。でも、受験後も本人の医師になりたいという思いは変わらず、「もう1年やらせてほしい」と言われました。では、どういう方法が良いのかと模索したときに、本人はもちろん、親である私たちも悩みに悩みました。

実際に親子3人で東京の予備校も見学に行きました。ここに住んで、こうやって勉強していくという説明を受けて「本当にこれでいいのだろうか」と、悩みました。結論は出なかったのですが、そんなタイミングで工藤先生からお電話を頂いたんです。本当にご縁を感じました。そこで、改めて子どもと妻と話をして、最終的に工藤塾で頑張ると決めました。本人も思うところがあったようです。工藤先生のお電話があったからこそ、今があるのかなと感じています。

工藤:英語さえ伸びれば合格できると確信していました。ですから、「もう1年、一緒に頑張ってみませんか」とお電話させていただきました。予備校コースは5人以下のゼミ形式なので、切磋琢磨できますし、松﨑さんの学力を伸ばせる環境だという確信があったんです。実際に授業がスタートすると、集中力が高く、他の塾生を引っ張っていくような存在になってくれました。

そして、東海大学医学部に合格しました

静さん:いろいろなことに運というか流れみたいなものが作用しているのかもしれないなと感じました。塾選びの良いタイミングで工藤先生から電話をもらえたりとか、当然落ち込んだ瞬間もありましたが、総合的に見たら合格に向けて良い流れに乗れていたと思います。小さいことも含めて、ちょこちょこと流れを感じることができました。
お父様:工藤塾でお世話になったのは大きな環境の変化でしたし、大学で学ぶことはより大きな環境の変化です。特に中高が女子校だったので、共学で学ぶのは劇的な変化だと思います。先ほど娘が流れの話をしましたが、共学の大学で学ぶために、工藤塾でのゼミ形式授業という準備段階が必要だったのかなと思っています。ですから、東海大学の医学部に入学できたのは、落ち着くべきところに落ち着いたというか、そういう流れ、運命だったのかなと不思議な縁を感じています。もちろん、本人の努力があってこそ、です。本当に頑張ったと思います。工藤塾のサポートにも本当に感謝しています。
工藤:とんでもありません。お父様がおっしゃったように、本人が努力したからこその結果ですよ。
お父様:最初に、静岡で医学部合格を目指せる工藤塾がなかったら、多分また立ち位置というか、状況は違っていたと思います。何がきっかけになるか分からないと実感しています。本当にご縁だと思います。これからも順風満帆とはいかないとは思いますが、できるだけ良い風を受けていってほしいですね。

努力を継続できたのは、それだけ医師になりたいという思いが強かったのでしょうか

静さん:実は、昔から医師になりたかったわけではないんです。最初は研究者になりたくて、職業体験も研究所を選んで行っていました。
お父様:元素記号の本なんかが好きで、「何が面白いんだろう?」と我が子ながら不思議に思っていました(笑)。
静さん:それが、部活で仲良くなった友人が医学部を目指していて、子ども病院の見学や医師体験などに一緒について行ってみたら「医師ってすごい」と衝撃を受けたんです。その時までは全然知識も情報もなかったのですが、病院で働いている人たちを見て、直感的に「こういった仕事がしたい」と思ったんです。具体的に何がというよりも、ピンと来たという感覚です。それで、高1の途中から医師を目指すことにしました。

最難関と言われる医学部受験については、どう捉えていましたか?

静さん:医師の家系ではないので、「はるかに難しいらしい」という、なんとなくのイメージしか持っていませんでした。現実的に「これはまずいかも」と思ったのは、高3の春頃です。高2までは部活もあったので、「終わったら勉強時間を増やせるから成績も伸びるだろう」と考えていました。思い返すと笑ってしまうくらいなのですが、偏差値は50台前半くらいでした。
工藤:科目によってばらつきもありました。
静さん:そうですね。数学は自信があって安定もしていたのですが、化学は好きな割には伸びず、英語は圧倒的に悪かったです。親に模試の結果を見せるのが本当に嫌でした(笑)。

お子様に「医師になりたい」と伝えられたときは、どう受け止められましたか?

お父様:やはり金銭面の心配はありましたが、同時に親として子どもに手に職をつけてほしいという気持ちもありました。医師であれば、手に職の最たるものの一つだと思いますし。ですから、これからサポートしていくという覚悟を決めました。ただ、女の子なのに、浪人させてまで頑張らせていいのだろうかという葛藤は終始ありました。受験本番が始まってなかなか結果が出ない時期には、自分の夢を押し付けてしまっているんじゃないか、後期では他学部を受験させた方がいいんじゃないか、と悩み続けました。
静さん:今年ダメでも、もう1年頑張るつもりではいました。実際にそうなっていたとしたら・・・やっぱり挑戦していたと思います。いとこの中でも一番年上なので、医師になる突破口を切り開きたいという気持ちに加えて、引き下がれないというプライドも正直ありました。
お父様:合格してくれたお陰で、親戚の下の子たちも、医師になりたいと言い始めていますね。まだ確たる目標になっているわけではないかもしれませんが、そういう道もあるという選択肢を切り開いてくれました。一つの目標になってくれたので、これからも応援していきたいですね。
工藤:1人でも医師になる人が出てくると、その周囲で医師になることが現実的な目標になります。医師のご子息に医師になってもらって地域医療を守ると同時に、そうではない家系から医師が生まれることで医師を目指す人が増え、静岡の医師不足が解消するという流れを大きくしていきたいです。その一端を工藤塾が担えるのであれば、こんなにうれしいことはありません。

聞き手:三山 真太郎(教育情報センター)

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