医師の依頼から誕生

工藤塾が誕生したのは、静岡の医師の方から、ご子弟の受験相談を受けたことがきっかけです。力のある講師を集めてプロジェクトチームを結成し、指導をしました。その結果、無事、医学部に合格させることができました。

目的を達成したため、チームを解散しようとしたところ、静岡の医師の方々から「静岡で医師になりたいと思っても、医学部の受験指導ができる講師を集めるのは大変。現状では全国の受験生と競えるだけの学力を身に付けられる環境がない。場所を提供するので、静岡で医学部受験ができる塾を作ってもらえないか」というお話を頂きました。

静岡の医師不足という問題に危機意識をもっていらっしゃったんですね。そこで正式に塾を立ち上げる決心をし、2012年から講師3人、生徒5人で、正式に塾としてスタートしました。

初年度から浜松医科大学、順天堂大学医学部の合格者を出し、おかげさまで生徒数も順調に増えています。当初の教室では入り切らず、2度の移転を経て、2017年3月より静岡駅前に教室を構えることになりました。講師をはじめとしたメンバーも、工藤塾の教育理念に賛同した力のある講師たちに集まってもらうことができました。

一方で、最難関となった医学部合格をつかむためには、やはり中学か高校1年生くらいから、長期で指導していく必要性を痛感しています。やみくもに勉強しても学力は上がりません。自分自身を分析し、どう合格をつかみ取るのかという戦略が大事です。そのためにも、一定の準備期間があると、合格可能生が高まります。

努力を習慣化する

医学部受験に限った話ではないですが、成功するためには遠くの目標に向かってコツコツ積み重ねて、物事を最後までやり遂げる力が必要です。静岡の子どもたちは、真面目に積み重ねていくことが得意なので、多くの子どもたちがその力を持っていると感じています。

スパルタで学習させるのも一つの方法ではありますが、受験で燃え尽きてしまう可能性があります。燃え尽きないまでも「これだけ苦労したんだから」ということで、入学後に少し楽をしようという気持ちが生まれやすい。でも、本来は医師になりたくて医学部に入ったのですから、これでは本末転倒です。

ですから、自分自身で目標をもって達成していくこと、計画性をもってやっていくことが非常に大切です。そのフォローをしていくのが私たちの役割です。その際に生徒たちに伝えているのは、我慢して勉強するのではなく、勉強を習慣化することを意識してほしいということです。医学部受験生は、医学生になってからも、医師になってからも、一生が勉強です。今のうちに習慣化できれば、今後に役立てることができます。

新たな医師の家系を

ご縁があってこのホームページをご覧いただいているみなさん。もし、医師という職業に興味をもったのであれば、学力面だけであきめないでください。何も特別な人だけが医学部に合格するわけではありません。合格から逆算して計画を立て、主体的に学んでいくことができれば、決して手が届かない目標ではありません。

特に「人の喜ぶ顔を見るのが好き」「人の役に立つことがうれしい」という方には、医師になることを、将来の選択肢の一つにしていただければと思います。

静岡は人のつながりが強く、2代3代と続いている医院が少なくありません。そういった家系から複数名の医師を輩出すると同時に、新たな医師の家系が生まれないと、医師不足は解消できません。

工藤塾から毎年、少しでも多くの医学部合格者を出すことで、微力ながら静岡の医師不足解消に貢献できればと考えています。

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