合格者インタビュー「少人数だからこそ、みんなで頑張ることができた」(埼玉医科大学医学部 合格)

Yさん(加藤学園高校卒)
2020年度入試で埼玉医科大学に合格。教育情報センターの三山が担任を務める

現役時代の学力を教えてください

Yさん:センター試験は勘で解いていましたし、国公立の2次試験は手も足も出ないような状況でした。実は、もともと両親には医学部受験を勧められていなかったんです。反対というわけではないのですが、「無理に医学部を狙わなくていいんじゃない」と言われていました。

学力がなかったので反論できなかったのですが、それでも浪人したいと伝えたんです。ぎりぎりまで家族会議をして、なんとか浪人させてもらえることになりました。

1浪目は横浜の大手予備校に通っていました

Yさん:はい。寮に住んでいたのですが、寮生30人のうち5人くらいが医学部を志望していました。うち2人と同じクラスでしたが、授業は100人規模なので、知り合いがいても、遠くに座っているような状況です。ですから、私がどんな勉強をしているか、誰も気にしません。緊張感がなかったんですね。

ですから、最初は勉強しようとしたのですが、すぐに飽きてしまって、ひどい状態でした。

12月からは、さすがに勉強に集中しました。でも、急に勉強時間を増やしたので、精神的に辛かったです。それまでも机に向かっていた時間はあるのですが、今考えると勉強しているフリだったと思います。時間だけが過ぎていくというような。

その結果、1浪目では医学部に合格できませんでした

Yさん:2浪は絶対に反対だと両親に言われました。そこで、合格した医学部ではない大学に通うことになったんです。そこで楽しめれば良かったのですが、やはり、私が学びたい学問ではないなと思ってしまい、やる気が出ませんでした。

そこで、4月からは大学に行きながら勉強して、5月に模試を受けたんです。そこで点を取り切って、両親を説得しようと思いました。私としては、命がけでした。その成績をもって実家に戻り、「もう1回挑戦させてください」とお願いしました。ずっと言い続けていたので、最終的には折れてくれました。

工藤塾には、6月からの中途入塾でした

Yさん:両親の許可を得てから、すぐに予備校を探し、最終的に工藤塾に決めました。友人が通っていて、医学部に合格していたことが大きかったです。加えて、3つくらい予備校を見学したのですが、工藤塾が一番私のことをちゃんと見てくれそうだと感じました。

例えば、他塾だと、来てほしいがばかりに塾のPRをまくしたてられて、私の聞きたいことが聞けないこともありました。でも、工藤塾では、初めて「大丈夫だよ。努力すれば行けるよ」と言ってもらえたんです。こんな私にもそんな言葉をかけてくれるんだと思って、うれしかったんです。

三山:工藤塾では、現時点での学力はあまり気にしません。入塾テストもありませんから。ただ、本人にやる気があるかどうか、勉強する覚悟があるかどうかだけを確認しています。

Yさん:成績で生徒を区別していないと感じます。でも、入塾が無試験で、医学部への進学率が50%を超えているので、本当にすごいと思います。

実際に通ってみた感想を教えてください

Yさん:少人数だからこそ、みんなで頑張ることができました。大手予備校だと、隣りに座っているのは知らない人という状況でしたが、工藤塾だと一緒に授業を受けていますから、周りが知っている人ばかりなんです。予習復習をやらないと、すぐにみんなにバレてしまいます(笑)。

最初は21時、22時まで残って勉強するのは無理だと思っていたのですが、みんなやっているので「なんで!?」と驚きました。入塾当初は「あと3時間か・・・」と思いながら嫌々やっていたのですが、みんながいたから段々と当たり前になっていきました。本当にみんなのおかげだと思っています。

三山:最初は辛くても、毎日続けていくと当たり前の習慣になりますよね。「あと3時間もあるのか」ではなく、「あと3時間あるから、何をしようか」と考えられるようになります。

Yさん:本当にそうでした。1週間くらいで、22時まで勉強するのが当たり前になりました。

全生徒に担任がつく、担任制度に驚いていました

Yさん:大手塾のチューターさんは、100人クラスを見ていて、あまり気軽に相談しにくかったんです。事務連絡とかはしてくれますが、そういうもんだと思っていました。ですから、三山さんもきっとそうなんだろうなと最初は思っていました。

でも、「いつでも電話してきてください」「何かあったら、すぐに相談してください」と言ってくれたんです。「この塾はなに!? 優しすぎるんじゃない!?」と驚きました。絶対に他の仕事もあるのに、いいの? という気持ちでした。最初はそう言っているだけだと思っていましたが、本当にいつでも相談に乗ってくれて、それがすごくうれしかったです。

加えて、質問対応も手厚くてありがたかったです。大手予備校だと、質問者の列ができているので、後ろに並んでいる人たちが気になって、1問しか質問できないような雰囲気だったんです。でも、工藤塾では、嫌な顔ひとつせず、私が納得するまで対応してくれるんです。本当にこの塾はどうなっているんだと(笑)。びっくりですよ。

どの先生も、「この生徒は無理」みたいなことは言わないですよね。大丈夫だよと、励まし続けてくれました。私でも頑張れば医学部に行けるんだと、自分でも思えるようになりました。

三山:それは、Yさんだからですよ。合格が厳しいと思えば、「浪人を覚悟してください」とか、「もう1年必要です」と、はっきりと伝えています。可能性がないのに、安易に励ますことはできません。それでは、無責任ですからね。

印象に残っている先生はいますか?

Yさん:みなさん癖が強いので選べません(笑)。ただ、水澤先生には数学と物理を担当していただいたので、週4コマ授業がありました。ですから、ずっと一緒に頑張ってきたという感覚です。

理系科目が苦手でした

Yさん:物理は、これまで、暗記して感覚で解いていたんです。それが、水澤先生に、これまでとはまったく違うやり方を教えてもいました。「そうやってやるんだ」と目からウロコでした。問題を解くのではなく、まずは現象を理解することから始めて、そうすると自然と答えが出てくるんです。

数学は水澤先生から宿題が出るので、ちゃんと勉強する習慣がつき、自然と勉強量が増えました。数Ⅲは1冊の問題集を徹底的にやりました。朝、8時くらいに、工藤塾の近所のカフェで数Ⅲをやるのが、11月からの習慣でした。最終的には5周しました。工藤塾に来てからは、本当に勉強しましたね。

三山:合格する生徒さんには、2つの共通点があるように感じています。1つ目が基礎基本を大切にすること。もう1つが自分でプラスアルファの勉強をすることです。言われたことだけやるのではなく、自分が弱いところを分析し、その対策をきっちりやっています。

Yさん:工藤塾に来るまでは、化学はあまり深く理解する必要がないと思っていました。暗記して、なんとなく計算が合ってればいいと(苦笑)。でも、工藤塾の授業に出てみると、みんな、ちゃんと深く理解しようとしていて、驚きました。それで、理解しないといけないんだと知って、一から勉強しました。なぜそうなるのか、根拠付けて覚えると、何を問われているのかが分かるようになりました。

他にも、印象に残っている授業はありますか?

Yさん:小論文のK先生も、めちゃくちゃ良かったです。小論文の授業があると聞いて、通っていた大手予備校の小論文授業みたいなものをイメージしていたのですが、それとは比べ物にならないほど良かったです。答えをあまりくれないので、毎週、自分でちゃんと考えて書く経験ができました。

「理想の医師像」がテーマだったときには、「なんで私は医師になりたいと思ったんだろう」をずっと考えることができました。その経験があったからこそ、小論文は、どんなテーマでも書けないことはないと自信をもつことができましたし、面接でもしっかりと受け答えできました。

三山:小論文で、志望動機が固まっていたこともあり、面接は好印象でしたよ。

Yさん:面接対策も、すごく役に立ちました。対面での質疑応答を経験することで、準備がしっかりできました。文章で準備しているだけだと、細かなところがあいまいになっていることがあるんです。それが、実際に受け答えをしていく中で、整理されていきました。

あと、授業ではないのですが、すごく質問する生徒さんをライバル視していました。勉強に対する考え方がすごく似ていて、私が迷ったときには、真っ先に相談していました。だからこそ、絶対に負けたくないと思い、授業中にすごく質問するようになりました。質問することで、授業時間を活用できたと思います。

三山:たくさん質問して、自分の学力を上げるために先生や環境を使い倒すのが、塾の良い利用の仕方です(笑)。

Yさん:英語のM先生にも、授業は受けていなかったのですが、たくさん質問しました。英語専門に勉強・指導されてこられた方なので、すごく分かりやすいんです。

辛かったことはありますか?

Yさん:自分でも意外なのですが、工藤塾に通った半年間は、全然辛くなかったんです。最初に慣れるまでは、少し大変でしたが、それ以降は、みんなと一緒にずっと頑張って来れました。ですから、辛いという記憶がないんです。逆に、1月に入って入試が始まり、みんなと離れるのがすごく寂しかったです。

浪人するうえで大切なことを教えてください

Yさん:見栄を張らず、恥を捨てて、基礎基本をやり抜くことだと思います。私は、1浪の人や現役生の人など、年下の生徒さんにも質問していました。恥ずかしがって分からないままでいるよりは、思い切って得意な人に質問した方が自分のためになると思います。

それと、勉強以外を捨てないといけないなと、思い知らされました。1浪目は、多少手を抜いても、後で取り返せば大丈夫だろうと思っていましたが、本当に医学部に入りたいのであれば、勉強を生活の中心にしないといけません。工藤塾のように、自習室が整備されていて、仲間と一緒に頑張れる環境というのは、本当に大事なんだなと思います。

工藤塾の生徒は、全員が勉強に集中していて、「みんな帰らないな。帰りたいけど帰りにくいな」と思っていました(苦笑)。でも、勉強時間が増えると、足りないものがどんどん出てくるんです。計画通りにはいきません。ですから、すきま時間も勉強で埋めるくらいの努力が必要だと思います。

最後に

三山:自分では分からないかもしれませんが、Yさんの話し方というのは、すごく安心するというか、柔らかい印象なんです。ぜひ、目標である、相手を安心させられる医師を目指してほしいと思います。まずは、ストレートで医師になって、受験を認めてくれたご両親を安心させてあげてください。

Yさん:ありがとうございます。

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