合格者インタビュー「医療概論で学んだ知識が生きた」(名古屋大学医学部 合格)

佐藤 大雅くん(静岡サレジオ高校卒)
2022年度推薦入試で名古屋大学に合格

聞き手は校舎長の山﨑と、教育情報センター長の三山

以下、敬称略

合格おめでとうございます

佐藤:ありがとうございます。いやもう、奇跡だと思っています。両親も泣いて喜んでくれました。

得意科目と苦手科目を教えてください

佐藤:得意科目は数学と物理で、苦手科目は国語です。国語は・・・なんですかね(苦笑)。感情移入してはダメだし、それでも主人公の感情を読み取らないと解けないじゃないですか。うまい調整の仕方が分からなくて苦手でした。

数学は、模範解答とは違うやり方で解くことが多かったです。模範解答より効率的に解けることもありました。それが楽しくて、昔から好きでした。

物理は、すぐに解こうとするのではなく、問題文に書いてある状況を、例えば運動方程式などを使って書いていくと、自然に答えが見えてくるという感覚です。事象を把握すると、誘導がなくても答えが出てきます。問題文から、解答に求められている以上のことが分かるので、本質的な面白さがあって好きでした。

どうやってその境地にたどり着いたのでしょうか

佐藤:まずは学校の授業を大切にしました。授業は勉強をする時間として確保されているものなので、真面目に受けて吸収していけば、得意になれると思います。

工藤塾では、福屋先生に質問することが多かったのですが、すごく分かりやすくて良かったです。「これは解けなくても問題ない」とか、捨て問にすべきかどうかも教えてくれました。参考書を見ているだけだと分からないので、助かりました。

工藤塾には高2の2月から、サレジオクラス※の医療概論の授業に参加しました

※静岡サレジオの中学生、高校生が参加できる8人以下の特別授業。中3からはエグゼコース(医学部をはじめとした難関大学進学を目指すコース)在籍者のみ参加可能

佐藤:国公立医学部の後期や、私立医学部を受けるには小論文は絶対に必要なので、大事な科目だと思っていました。加えて、小論文は1人では絶対にできない科目だと思っていたので、受講することにしました。

結果的に、私は推薦で合格したので、医療概論で学んだ知識がとても生きました。医師を目指す上で良い経験となったので、医療概論はとてもお勧めです。

工藤塾に来て、勉強面で変化はありましたか

佐藤:ものすごくありました。朝の9時から夜22時まで開いているので、勉強する場所が確保でき、ありがたかったです。自習室の席も固定席にしてもらいました。

家で勉強しているときは、夕食後にだらけてしまうことが多かったのですが、母親が工藤塾まで夕食を届けてくれたので、食べ終わったら自習室に戻って勉強するようになり、勉強に費やす時間を増やすことができました。

受験学年になってからは、食事とトイレと寝ているとき以外は勉強していました。工藤塾にいるときは、スマホも極力触らないようにしました。

山﨑:過去問と予想問題は、本当にやり込んでいました。

佐藤:時間を計って解いて、きっちり復習もしました。共通テストの結果自体は悲惨でしたが、10年以上分をやりきったことで、自信をもってテストに臨むことができました。「これだけたくさんやって、高得点を取れているのだから大丈夫だ」という思いが根底にありました。工藤塾には全医学部の赤本があるので、いろいろな大学の過去問を見比べることができ、自分との相性も考えて、受験校を選ぶことができました。

共通テストについて教えてください

佐藤:苦い思い出ですね(苦笑)。2日目の夜に自己採点をしたんですけど、得点が低すぎてびっくりしました。数ⅠAで失敗したことは分かっていたので、最初に自己採点しました。次に難しいと感じていた化学を採点し、「ヤバいっ!」と思いました。名古屋大学の前期の第1段階選抜の合格ラインが700点以上だったので、これでは名古屋大学を受けられないことが分かり、絶望しました。

推薦で名古屋大学に出願しました

佐藤:前期の足切りに引っかかってしまうので、名古屋大学に行けるチャンスがあるなら出願しておこうと思いました。募集要項を確認しても、推薦入試は足切りがなかったので、少しでも可能性があるなら受けたいと思いました。推薦書も書いてもらいましたし、両親に頼んで、受けさせてもらいました。

三山:そこの決断が分かれ道でしたね。

佐藤:本当にそうでした。

K先生と、「予想の範囲内だったね」という会話をされていました

佐藤:プレゼンと英文課題のことですね。名古屋大学の推薦入試のプレゼンでは、3つの課題から1つを選ぶのですが、私は「不老不死を現代の医学で実現するには、あなたはどのような研究をしますか」という課題を選んだんです。

医療概論を受講しておらず、医療的な知識がない状態で課題に答えようとしていたら、無理だと答えていたと思います。なぜなら、不老不死は現在は実現しておらず、実現していないということは、無理なんじゃないかと考えたんじゃないかと思います。

でも、医療概論の授業の中で、再生医療を取り扱ったことがあったんです。その知識の一部としてiPS細胞やES細胞がありました。それぞれの問題点や、開発されるに至った経緯といったことを教わり、それに関する小論文も書いてきたので、再生医療に関する知識がちゃんと備わっていました。それを土台にして、プレゼンすることができました。再生医療そのものが問われたわけではないのですが、その知識を応用することができました。

英文課題の方は、順天堂大学の英語対策が役立ちました。時間が足らなくて、どうすればよいかK先生に質問したときに、「読まなくていいんだよ」と言われたんです。最初の数文を読んでテーマをつかめたら、その後は同じような話をしているだけだから、大事な箇所だけ読んでいけばいいという話を聞くことができました。

それが、名古屋大学の英文課題で生きました。簡単な文章ではなく、分からない単語もあったんです。でも、その後に研究の助成金の話が出てきて、男性と女性の両方の観点から攻めていくとか、そういう情報から、どういったトピックなのかが分かったので、話の内容はつかめました。

20分で英文を読み、その後、口頭で面接官に自分がどう考えたかを伝えるという試験だったのですが、「問1から問3まで完璧なので、もう答えなくていいよ」と言ってもらえ、一般的な質問に切り替わりました。

何を聞かれましたか?

佐藤:医学的なことや、なぜ研究医になりたいかが聞かれるかなと思っていたのですが、そういったことは一切質問されませんでした。多分、学校の推薦書にしっかりと書いてくれていたからだと思うのですが、陸上部のことや、学校生活のことばかり聞かれました。陸上のことなら何でも答えられますし、話しているうちに楽しくなってきて、結構生き生きと答えられたと思います。

趣味を聞かれたときに「ピアノです」と答えたのですが、すごく興味を持ってくれました。「なんで始めたの?」「今も弾くの?」「どんな曲を弾くの」など、多くの質問がありました。自分がやってきたことなので、これも答えやすかったです。

プレゼンのあとの5分くらいの面接では、研究医の志望理由など、オーソドックスな質問だったので、工藤塾で対策した通り、しっかりと答えられました。

合格発表当日のことを教えてください

佐藤:当日は、午前中は工藤塾の自習室で勉強していたのですが、手につかなくて、学校に行きました。そして、職員室で結果を見たのですが、先生方がすごく喜んでくれたのが印象的でした。本当に周囲の皆さんのお陰で合格できたと思っています。

担任の先生が、共通テストの点数を知っているのに、ずっと「絶対に受かるから」と言ってくれていたんです。合格することで静岡サレジオへの恩返しじゃないですけど、感謝の気持ちを伝えられたのかなと思います。

あと、小学校も同じ敷地にあるので、お世話になった小学校の先生にも合格を報告することができました。先生方がすごく喜んでくれて、「昔はこんなんだったんだよ」と、私が小学生の頃の話をたくさん教えてもらいました。泣いて喜んでくれた先生までいました。先生方の愛情をすごく感じました。

中3からエグゼコースに進学しました

佐藤:最終的に決め手となったのは、「エグゼは選択肢が一番広い」と言われたことです。他のコースに行って、高2から医学部に行きたいと言われても、多分無理だと。エグゼで頑張れば、どこでも行けるからと。当時は将来の目標が不明瞭だったのですが、実際に医学部志望になったわけですし、エグゼを勧めてくれて良かったと思っています。

実際にエグゼコースに進学して

佐藤:エグゼに進んで良かったなと、1年目に思いました(笑)。主体的なメンバーが多く、難しい問題が出てきても、前向きに取り組む同級生が多かったので、めっちゃ雰囲気がいいなと感じました。私自身、難しい問題を解くことが好きなので、楽しかったです。