合格者インタビュー「工藤塾に通っていなかったらと思うと恐ろしいです(笑)」(長崎大学医学部 合格)

Nさん(静岡市立高校卒)
2025年度推薦入試で長崎大学に合格。教育情報センター長の三山が担任を務める

高1の3月に入塾しました。きっかけを教えてください

Nさん:母が調べてくれました。静岡市で医学部を目指すのであれば、やはり普通の塾よりは、医学部専門の塾に行った方がいいとと思っていたので。他にも候補はあったのですが、1対1でみっちりと指導してくれますし、アットホームな雰囲気がいいなと思い、入塾を決めました。

その時点で、Nさんは自分の現状について、どう捉えていましたか

Nさん:国公立医学部を目指していたので、正直、その時点の学力では厳しいだろうなと思っていました。帰国子女なので、英語という強みはあるけれど、他の教科が足を引っ張る可能性が高いというのは分かっていました。模試の結果を見ても、トップ層にいるというようなことは全くなかったので、これから塾で教えてもらって、めっちゃ頑張って、やっと「どこかに受かるかも」という感じです。

実際に通い始めて、変わったこと、気付けたことはありますか?

Nさん:たとえば、数学では、教科書には載っていない別の解法が必要になったりするので、専門予備校だからこそ学べる内容だったと思います。早い段階でそういった勉強ができたのは、自分の中ですごく大きかったです。

進度も早められますし、その時点で解ける入試問題にちょくちょく挑戦させてもらいました。工藤塾に通っていなかったらと思うと恐ろしいです(笑)。

勉強面以外で良かったことはありますか?

Nさん:空気感です。工藤塾では医学部を目指している生徒さんが中心なので、一般的な塾とは空気感が違うと思います。特に既卒生の方たちは1日中塾にいるじゃないですか。いつ行ってもいらっしゃるので、そういう姿を見て、自分が競うのはこういう人たちなんだと気が引き締まりました。

常に忙しそうでした

Nさん:勉強も部活も、課外活動も全力でやりたかったのですが、やはり大変でしたね。部活も運動部で、週6日〜7日ありましたし、大会前はそれこそ毎日ずっと練習がありました。なので、工藤塾の授業も一番遅い時間帯(20:20〜21:50)にしてもらっていました。

Stanford e-Japan※と重なっている時期は、本当にキツ過ぎました(苦笑)。やるべきことが多過ぎて、なかなか体調管理が難しかったです。
※スタンフォード大学が主催する、日本に住む高校生対象の、英語での講義

三山:いろいろな活動をやりきった経験というのは、大学に行ってからもきっと役立ちますよ。今度は体調を崩さない範囲で頑張ってほしいです(笑)。

Nさん:やることを詰め込みすぎていたので、大学ではこの経験を生かしたいです。

英語が得意科目ですが、課題もありました

Nさん:英作文や和訳ですね。入塾当初は、英文は読めるのに、日本語が分からず、記述できないみたいな(笑)。文法も分かっていなかったので、一から教わって、とにかくやり込みました。

国語が苦手科目でした

Nさん:国語は、もっと早く対策しておけば良かったと思います。後回しにし過ぎたと反省しています。ただ、やはり英語、数学、理科を優先しないといけないので、難しい判断ですよね。それでも最終的には、他の科目のとの兼ね合いで、許容範囲の得点を取れるようになりました。

理科は化学と生物を選択しました

Nさん:最初は化学がきつかったのですが、有機、無機の辺りで、自分の好きな分野を見つけられたんです。特に有機の構造式はパズルみたいで面白かったです。ただ、やはり化学は授業を取っておかないと、独学だけだとしんどいと思います。細かい知識がだだ落ちしていたので、すごく叩き込まれましたし、鍛えられました(笑)。

勉強で工夫したことはありますか

Nさん:寝る時間が遅くならないように気を付けていました。遅くとも0時、それ以降は勉強してもあまり意味はないと思っていました。課題量が多いときは、早起きして学校に行くようにしていました。睡眠はすごく大事だと思います。

それと、暗記科目は寝る直前にやっていました。地理や生物、化学の教科書や参考書を、寝る30分前から読んで、スマホは見ないようにしていました。起きてからも、前日覚えたことを、パラパラとではあるんですが、確認するようにしていました。

推薦入試で長崎大学を受けることにしました

Nさん:母が調べて、出願資格があることを教えてくれました。日本最古の医学部ですし、祖父母も住んでいるので、ぜひ受けたいと思いました。姉も長崎大学に通っていて、「いい大学だよ」と勧めてくれました。縁がある土地、大学だったので、合格できて本当に良かったです。

三山:最初に「長崎大学の推薦入試を受けてみようと思うのですが」と相談されたときは驚きましたが、お母様のファインプレーですよね。

共通テストの手応えはどうでしたか

Nさん:1日目の地理は、失敗したという感覚はまったく無かったのですが、手応えありという感じでもありませんでした。今までの模試通りというわけでもなく、何かふわっとしてたというのが正直な感想です。直前に体調を崩していて、病み上がりだったのと、だいぶ緊張していたからだと思います。

国語は時間的に厳しかったです。感触もあまり良くありませんでした。でも、大滑りはしないかなという感触でした。最後が自信のある英語だったので、その日は気分良く寝ることができました(笑)。

夏頃まで、英語で満点が取れないのが悩みでした

Nさん:やはり悩んだ問題を落としていたので、そういった問題にその場で時間をかけるのではなく、印を付けて、最後に時間を取って考えるようにしました。この解き方にしてから、満点が取れるようになりました。

2日目は理系科目です

Nさん:化学は、後から平均点が低かったことを知りましたが、私としてはそこまで難しいとは思いませんでした。ただ、自己採点すると、思ったより点が取れていませんでしたが(苦笑)。感覚としては、もっと点が取れていたような手応えでした。

生物は、今までとは少し傾向が違うように思えました。知識問題が少なく、初めて導入される事柄や実験に対する考察が中心だったんです。知識問題に不安があった私にとっては、ありがたかったです。

共通テストの数学については、とにかく時間配分が大事だと思いました。教科書の内容や式などの成り立ちを理解したうえで、共通テスト形式の演習をできるだけ数多くこなすことが、1番の勉強法だと思います。

難しい問題が解けることよりも題材を根本的に理解できることが大事だと思います。数学の共通テスト形式は一時期伸び悩みましたが、少しでもつまづいたらすぐ次へ切り替えるなど、問題を飛ばす勇気を身に付けてからは安定して得点できるようになりました。

本番のⅠAは時間が足りず焦りました。ⅡBCはすごく手応えありだったので、自己採点結果も納得いく点数でした。

情報は、夏に高校で集中講義を実施してくれました。新しい科目なので、その他の対策も手厚かったです。最初は二進法が本当に分からなかったのですが、何かの動画を見たのがきっかけで、すとんと腑に落ちたんです。苦手意識のあったプログラミングも、一度「分かった!」となってから、得点できるようになりました。

自己採点の結果は、どう受け止めましたか

Nさん:無でした。目標点は超えましたが、平均点も度数分布も分からない状況なので、喜ぶこともできません。とりあえず第一関門は突破できた、大コケしなくて良かったという気持ちでした。

共通テストが終わってから、すぐに面接がありました

Nさん:志望理由と、なぜ産婦人科なのか、保護者は長崎大学に行くことについてどう思っているのか、などの質問がありました。長崎大学に通っている姉も含めて、家族は応援してくれていますと答えました。

面接対策は役立ちましたか

Nさん:はい。めっちゃ役立ちました。

三山:面接対策のときから緊張していましたもんね。

Nさん:面接対策のときは、最初から最後まで緊張していました。本番の面接は、思っていた以上に優しかったので、逆に和み過ぎてしまった部分はあります。気が緩んで余計なことを話してしまわないように気を付けましたが、どこまで踏み込んで話をしてよいのかのラインが難しかったです。

面接が終わった直後は、ガッツポーズしたくなるくらい手応えを感じていました。伝えたいことをちゃんと伝えられましたし、想定外の質問にもしっかりと答えることができたので。ただ、発表までの3週間で振り返っていくうちに、「馴れ馴れし過ぎたんじゃないか」と、ちょっと不安になることはありました。

合格発表はどこで確認しましたか

Nさん:学校の補講の授業中に、机の下でこっそりと見ました(笑)。合格と分かって、本当に合っているのか、何十回も確認し直しました。授業が終わって家に帰ってからも「間違いじゃないよね?」と、ずっとスマホの画面を確認していました(笑)。

印象に残っている先生は誰ですか?

Nさん:すべての先生が印象に残っています。国語のS先生は、授業はもちろん、授業外でも、私と一緒に頑張ってくれたと実感しています。本当に親身になってくれて、とても感謝しています。

数学のM先生は、共通テスト前に合格のお守りをくださいました。それがすごくうれしくて。先生自身はあまりお守りの類は信じていないそうなんですが、「もし信じているようだったらあげる」と言って、渡してくれました。

化学のT先生は、いつも話が面白かったです。ご自身がすごくできる方なので、話し方とかで頭の良さが伝わってくるんです。たまに学生時代の話をしてくれたのですが、それが、あまりに次元が違いすぎて驚きました(笑)。いろいろな話が聞けて、授業自体がとても楽しかったです。

私の弱点をしらみつぶしにするため、いろんなところから問題を引っ張ってきてくれました。絶対に自分ではできなかったと思います。化学は、工藤塾でもらった問題をやるだけで大丈夫でした。お陰で化学を好きになることができました。

英語のK先生は、個性的ですよね(笑)。国語も指導してもらいましたが、文系科目の指導に優れている人なんだと感じました。1人1人としっかり向き合ってくれるので、生徒によって接し方を変えているんだろうなと思っていました。私に対しては、めっちゃ褒めてくれますし、とにかく優しかったです。「Nさんはめっちゃできるから」と言い続けてくれました。

担任は三山が務めました

Nさん:成績がちょっとずつ上がっていても、会うたびに「まだまだだね〜」と言われていました(笑)。

三山:そうでしたっけ(笑)。でも、国公立医学部に現役合格したいのであれば、要求は高くなります。

Nさん:そうなんですよね。どんなに頑張っても、ズバズバと課題を指摘されました。最後の最後まで褒めてくれない人がいてくれたのは、私にとっては、すごく良かったです。「もっと頑張らないと」と思わせてくれましたし、悔しかったので実際に最後まで頑張ることができました。いつか「すごいと言わせてみせる」と思っていました(笑)。

三山:確かに、共通テストの結果を聞いたときに、初めて褒めたような気がします。でも、合格できて本当に良かったですね。

Nさん:最後にそう言ってもらえると、感動しますね。頑張って良かったです。