合格者インタビュー「自分が分からないことをすぐに質問できる」(東邦大学医学部 合格)

Sくん(静岡サレジオ高校卒)
2026年度総合入試で東邦大学に合格。教務統括の福屋が担任を務める

サレジオクラス*に中2から参加していました

*静岡サレジオの中学生、高校生が参加できる8人以下の特別授業。中3からはエグゼコース(医学部をはじめとした難関大学進学を目指すコース)在籍者のみ参加可能

Sくん:そう…でしたっけ? あんまり覚えていないですね(笑)。たぶん、みんなが行くから、じゃあ自分も行こうかな、行っておいて損はないかな、くらいだったと思います。

ただ、早いうちから勉強しておいた方がいいとは思っていたので、ある程度中学生のうちからやっておこうかなという意識はありました。エグゼコースに進もうと思っていたことも理由の一つです。

高1からは個別指導も始めました

Sくん:個別指導だと1対1なので、必ず出席しなければならないし、勉強しなきゃいけない空間が作られるじゃないですか。集団だと怠けることもできるので、集中して勉強できる環境があった方がいいのかなと思って、個別指導を受けることにしました。

実際に個別を始めてみて、自分が分からないことをすぐに質問できるというのは、大きかったです。家で勉強する習慣がなかったので、自習室が使えるのもありがたかったです。自習室の机で、今日何をやるかという計画を立てていました。周りが勉強しているので、自分もサボらずに勉強できたのは、良い環境だったと思います。

基本的には工藤塾が閉まる22時まで勉強していました

Sくん:塾に行くからには最後までいようと思っていました。家に帰ったら集中できないので、じゃあ塾でやってしまおうという考えでした。最後までいた方が集中できますし。

福屋:休日は朝9時から夜の10時まで塾にいました。

Sくん:周りからすると「たくさん勉強をした」という印象があると思うんですけど、自分の中では、そこまで勉強したという気はしていません。気分で勉強していましたから(笑)。

福屋:Sくんの勉強の基準値が高いんでしょうね。これくらいやるのは当たり前というような。

Sくん:そうかもしれません。

工藤塾で良かったことは他にありますか

Sくん:ウォーターサーバーがあったのが良かったです。ペットボトル1本買って、あとは水を入れれば1日保つので、助かりました。電子レンジもあって良かったです。

もともと国公立医学部を目指していました

Sくん:何が何でも国公立というよりは、高いレベルで勉強しておけば、私立医学部受験にも対応できるだろうと考えていました。推薦で合格することができましたが、落ちていた場合は、国公立も受験する予定でした。

お母様:高3の夏に、私立の推薦を受けるというのを初めて聞きました。それまでは、「推薦で受けられるところなんか無いから」「そんな甘くないから」と言っていたんですよ(笑)。

Sくん:工藤塾でもらった資料を見て、私立医学部の推薦が受けられると気付きました。

お母様:たいへんびっくりしましたし、推薦に落ちたときに、一般試験は大丈夫なのか、間に合うのか、とても不安でした。本人も私以上に不安だったと思いますが、もう祈るだけでしたね。

推薦で、東邦大学を選んだ理由を教えてください

Sくん:単純な学力では決まらない試験ということがあります。基礎学力試験と適性試験に分かれていて、基礎学力の方は文章の要約だったり、SPI試験(採用適性検査の一種)みたいな問題だったりが出題されます。

適性試験の方は、図表の並べ替えだったりとか、過去には4コマ漫画の並び替えとか、今年は正八面体の展開図など、一概に学力では決まらないところがあります。そういった試験は割と得意かなと思っていたので、自分に合っているのかなと考えました。

2次の面接はMMI*です

*マルチプル・ミニ・インタビュー

Sくん:MMIでは、どういった思考をするかが見られるので、いかに大学のアドミッションポリシーに適した発言をするかが大事だと思います。面接官の方も採点しないといけないので、基準がないといけなはずじゃないですか。その基準がアドミッションポリシーなんじゃないかと勝手に思っていました。

自由に発言していいとは思うのですが、やはり大学の方針に沿っている方が、点数は上がるのかなと思いながら練習しました。工藤塾での対策に加え、生成AIに質問を50くらい作ってもらって、それで練習したのは結構良かったと思います。さらに、親や学校の先生にも面接練習をしてもらいました。

お母様:1次合格の発表から2次の面接まで1週間くらいしかなかったので、本当にあわてました。そんな中で、今言ったように、アドミッションポリシーを読み返して、読み返して、何度も練習して。こんな質問があるんじゃないかと予測しながら、何度も練習しました。

それこそ試験の前日に泊まっていたホテルでも、夜中の1時くらいまでずっと練習していました。私は寝たかったんですけど(笑)、「もうちょっと付き合ってくれ」って言うので、本人が納得するまで付き合おうと思いました。

1次試験もそうだったんですけど、出発するときは、「頑張ってきてね」ではなく、「楽しんできてね」と送り出しました。2次試験が終わったとき、「面白かったよ」と言ったので、普段通りの力は出し切れたんじゃないかなと思いました。

合格発表はどこで確認しましたか?

Sくん:学校で、友人たちみんなと確認しました。みんなが見たいと言うので、まあ別にいいかなと(笑)。家で1人で見ると、落ちそうな気もしていたので、じゃあ一緒に見ようと。

合格と分かったときは、もちろん、嬉しかったのですが、それよりも、受験勉強が終わったという気持ちの方が大きかったです。それまではずっとプレッシャーがあって、重荷が取れたと言うか、解放感がありました。高校3年間、目標に向かって勉強し、壁を乗り越えることができたので、本当に良かったなと感じています。

担任から見て、どんな生徒さんでしたか

福屋:Sくんは、「基本的には放っておいてほしいタイプなんだろうな」と思ったので、本当に放っておきました(笑)。自分で考えて、自分が納得して進めたいんですよね。「もっとこう考えてほしい」ということがあっても、「それはそうではなくて、こうなんだよね」と言ったら納得しないだろうなと思ったので、「こうしてみては?」という伝え方にとどめるなど、声掛けには配慮しました。私自身も、あまり人にどうこう言われるのが好きではないので、気持ちが分かるんです(笑)。

なので、うまく正しい方向に向かうように気を付けてはいましたが、他の生徒さんよりはあまり口出ししませんでした。もちろん、状況は常にチェックしていましたが。

印象に残っていることはありますか?

福屋:中学のサレジオクラスの数学を担当したときなの話なのですが、学校ではおそらく習っていない解法について、よく質問する生徒さんだなと思っていました。確かそのときは、別の塾にも通っていたんですよね?

Sくん:はい。通っていました。

福屋:勉強自体は、ちゃんとやっているんだろうなという印象です。他の塾で身に付けたことを言っていたわけですから。まだ習っていない、上の学年でやるような内容を質問してきたりするんで。向学心がある印象でした。あるいは、分からないことが許せないとか。

Sくん:そうですね。理解してから次に進みたいという気持ちは強いです。分からないことは聞かないと仕方がないので、質問はするようにしていました。

福屋:高2で化学を担当してからは、基本的に1人で進めたいタイプなんだなと感じました(笑)。ただ、「もっと問題をよく読んで、何を言っているのかを考えなきゃダメだ」とは、言い続けました。解法を覚えて問題を解いていたので、それじゃ立ち行かないし、今後も立ち行きません。

問題が何を言っているかさえ分かれば、結局どうやったらいいかが勝手に頭に浮かんできます。解法だけを探すのではなく、この問題が何を言っているのかを考えてほしいという話を秋くらいまでしていました。

Sくん:私の中の化学の勉強としては、まず、一通り問題集の中の典型的な問題の解法を覚えて、その後に応用力を身につけるものだと思っていました。問題をよく読めと言われたときは、問題と解法が1対1対応している状態で、後から思い返すと、次のステップに行くための指摘だったんだなと思います。

そして次に、問題で言っていることはどういうことなのかを、自分の頭の中で再解釈することが大事だと思います。

保護者様には見守る苦労もあったと思います

お母様:そうですね。ピリピリした時期もありました。なにか言って動くタイプではなくて、自分が納得しないとまったく動かないんですよね。ですから、私はもう、先生方にお任せする形で、ノータッチでした。

中学生くらいまでは、勉強しなさいと言いましたし、私が問題を作ったりもしました。でも、高校生くらいからは、もう工藤塾にお任せするしかないと思い、勉強の内容を聞いたこともありません。今、お話を伺っていて、驚いたのですが、ちゃんと勉強していたんですね(笑)。

福屋:していましたよ(笑)。

お母様:家での様子しか知らないので、半信半疑でした(笑)。息子からは「言っても分かんないよ」ということで、何をどう勉強しているのか、まったく報告してくれなかったんです。

そのため、1カ月に1回、先生方の報告書を読んで、こんな勉強をしているのね、こんなふうに息子のことを思ってくださっていたんだ、ということを知ることができたのはありがたかったです。

特に夏休みの期間なんかは、朝の9時から夜の10時まで工藤塾にいたじゃないですか。その期間は、夕飯を一緒に食べたこともありません。ですので、食事のことはすごく気になっていて、朝だけはちゃんと食べさせてあげようと栄養に気を遣いました。夕方に余裕があるときは、ご飯を作って、お弁当箱ではなく、お皿に盛り付けて温かいうちに持っていき、車の中で食べさせて、また塾に行かせるということもありました。

Sくんの合格可能性をどう見ていましたか

福屋:自分で勉強するという姿勢が誰よりもあったので、十分合格圏内だと思っていました。「これをどうしたら良いのか教えてほしい」というスタンスの生徒さんは、身に付くのが遅くなりますね。そういった生徒さんは、対講師、対参考書で、分かりやすいものを探す傾向にあります。それをもっと自分で分かろうとする姿勢が大切です。

医学部を目指す人にアドバイスを

Sくん:本番で入試問題が解ければいいので、そこから逆算して勉強することです。入試問題を解くためにはどうすればいいかというのを考え、解法を覚えるとか、英単語を覚えるとか、自分のやるべきことを明確にすることが大事です。

あとは、自分で考える力だと思います。誰かに言われて「これがいいんじゃないかな」となるより、一度自分で解釈して、本当に自分に合っているかを考え、正しいと思うことを貫き通せばいいと思います。いろいろな方法を否定するわけではありませんが、少なくとも私には合っている方法でした。

福屋:自分で考えることは、大前提ですね。おっしゃる通りだと思います。こちらでも指導しますが、自分の中で確立していってほしいですね。

Sくん:加えて、医学部受験は受験者に対して合格者が少なく、倍率が高くなりがちです。実際に、私の受験は12倍越えでした。でも、それに屈することなく頑張ってほしいです。