合格者インタビュー「毎日の計算力テストが、本当に糧になった」(浜松医科大学医学部 合格)

山口くん
高校卒業後、工藤塾に入塾。1年間の浪人生活を経て、2018年度入試で浜松医科大学医学部に合格。

(以下、敬称略)

1年間の学習をどのように進めたのか、教えてください

山口:せっかく1年間あるので、夏までは高1、高2の総復習に充てました。具体的には、毎日の計算力テストで基礎力を固めながら、センター試験の過去問を中心に勉強していました。センター試験だと、高3の内容はあまりないので、問題集代わりになるんです。私立対策は10月からと、少し遅かったですが、志望校で必要となる英作文は、工藤先生にずっと指導していただいていました。センター試験が終わってからは、赤本を問題集にして、国立二次対策と私立対策をしていました。センターが終わるとホッとしてしまう気持ちも生まれるので、そこは緩まないように、気を引き締めました。
工藤:受験勉強は範囲も決まっていますし、自ずとやることも決まっています。それを、どう時間を使って効率的にやっていくかというトレーニングです。時間は無限にあるわけではないので、どう使うかという訓練は、医学部の勉強でも、また医師になってからもきっと役立ちますよ。

最も力を入れていたのは、ノート作りだったとか

山口:はい。自分が大事だと思うこと、弱いと感じる分野をノートにまとめ直していました。国立も私立も、試験のときは、基本的にこのノートのみを持って行って見直していました。分野ごとの繋がりを把握するのにも重宝しました。化学では構造式とかですね。概念が物を言う教科なので、いつも読み返していました。間違った問題をそのまま写したものもあれば、性質を書き写したものもあります。国立を受けるのであれば記述が重要になるので、解答の理由を書いたりもしていました。
工藤:毎月の面談で見せてもらいましたが、丁寧にノートをとっていましたね。
山口:勉強時間を計るのにアプリを使っていたのですが、復習を兼ねて毎月10時間くらいを、このまとめノートの作成に充てていました。現役のときは、どちらかと言うとノートは汚い方だったんです。計算しか書かず、言葉にしていませんでした。国立の記述問題を考えると、それは良くないなと思い、浪人してからは考え方を書くようにしました。

実はノートをまとめ直すときは、ボールペンで書くようにしていました。シャープペンシルだと書き直せるので、一発書きの緊張感があった方が覚えやすいと思ったんです。加えて、単に写すだけではなく、自分の文章にして書くようにしていました。恐らくこのときが一番、学習内容の理解が進んでいたと思います。

ボールペンで丁寧に書き込まれた「まとめノート」


工藤:それは良い方法ですね。本当に理解していないと、自分の言葉で書くことはできませんから。山口くんのノートは、分かりやすくまとまっています。

理系科目を苦手にしていたと伺いました

山口:現役時代のセンター試験では、数学と理科であまり得点できていませんでした。それが、工藤塾で勉強を続けていくうちに、模試の偏差値が65〜70くらいで安定するようになりました。
工藤:大学の授業が始まったら、1年間理系科目をみっちり勉強して来て良かったと思えますよ。
山口:そうですね。このまとめノートは大学にも持っていくつもりです。

工藤塾での学習を振り返って

山口:授業は1クラス5人という少人数だったので、講師の方や他の生徒との対話を通して力が身に付いていきました。自分自身で発言することで理解できることもあります。質問されて「分かりません」で済ますのではなく、分からなくても一歩踏み出す方がプラスになりました。また、同じくらいの成績の生徒がいるので、いいライバルに出会えました。

ちなみに、まとめノートのこのページに貼っている問題(下写真参照)は、工藤塾恒例、毎日の計算力テストです。この日は8問中2問しか正解できなかったので、このままではダメだと思って、ノートに貼って要点をまとめました。この計算力テストは、基本に立ち返る貴重な時間でしたし、本当に糧になりました。もっとアピールした方がいいと思います(笑)。

工藤:では、このインタビューのタイトルで使わせてもらいます(笑)。

計算力テストもノートで復習

浜松医科大学の二次試験は、難度が高いことで知られています

山口:本当に難しかったです。ただ、数学は証明問題が多かったので、答えが出なくても、できるところまで記述しました。答えに至る過程や考え方が大切なので、部分点は取ることが出来たと思います。物理も工藤塾で最後に個別指導を追加して、対策したことが功を奏しました。最後まであがいたというか、諦めずに努力したからこその結果だと思います。

1年間頑張れた理由を教えてください

山口:正直、現役時代は何が何でも医学部というほど強い気持ちではありませんでした。でも、浪人が決まって、改めて浜松医科大学について調べたのですが、知れば知るほど魅力的な大学だと感じたんです。ですから、頑張れたのは、浜松医科大学に行くというと目標が明確になったからだと思います。医師国家試験の合格率が高いですし、医学部単科大学という環境も含めて、ここに行きたい! と思えたんです。
工藤:工藤塾に来たときから、ずっと第一志望でしたから、本当に良かったですね。寄り道せず、最短で医師になって、静岡の医療に貢献してくれることを期待しています。

聞き手:三山 真太郎(教育情報センター)

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