合格者インタビュー「合格と分かってさけびました(笑)」(日本医科大学医学部 正規合格)

福田 雄輝くん(浜松北高校卒)
2024年度入試で日本医科大学に正規合格。教務統括の福屋が担任を務める

工藤塾には中1から通い始めました

お母様:通える範囲の静岡県内で、医学部受験情報のある専門予備校を探していて、工藤塾を見つけました。

最初に工藤塾に来たときの印象は

お母様:えっと…昔のことで覚えていないです(笑)。

福田くん:私も覚えていません。気がついたら通っていました(笑)。

お母様:ただ、1対1の個別指導がいいとは思っていました。中1の頃は英語が全然できなかったので、マンツーマンでしっかり見てもらおうと考えたのだと思います。

福屋:中学受験で東京の難関私立に合格しましたが、お母様に「家を出るのはいつでもできるから」と言われて、行かせてもらえなかったとボヤいていたのを覚えています(笑)。

福田くん:東京に出ていれば、鉄緑会とかに入って、今よりももっと学力が高かったかもしれないと、最近まで文句を言っていました(苦笑)。でも、結局は日本医科大学に合格できたので、東京に行っていても同じ結果だった可能性はあるなと思い、ようやく後悔がなくなりました(笑)。バスケットボールも思う存分やりましたし、静岡に残って良かったと思っています。

実際に通い始めて良かったことはありますか?

福田くん:一番大きかったのは質問対応です。

福屋:史上最多の質問数だったと思います(笑)。

福田くん:本当に助かりました。

中1から通い始めたことについて、どう感じていますか

福田くん:英語がすごく伸びました。中学の間に文法を、大学受験レベルまで定着させることができました。そのお陰で、高校では単語と読解力を伸ばすことに集中できました。入試で英語が安定して得点できたのは、中学のうちに基礎を固めていたことが大きかったと思います。

勉強で工夫したことを教えてください

福田くん:福屋先生のアドバイスなのですが、今やっている勉強の目的を、できるだけ意識するようにしていました。

福屋:すごく計画的に、この問題集を◯周したいから、いつから始めて、こういうペースでと自分で全部やるんですよ。計画的にやるというのは、なかなか他の生徒にはないことです。

ただ、それがなんのためという目的が無くて(笑)。その問題集を3周すると何が得られるのかを意識していない。問題集をやるのは目的ではなく手段なのに、目的意識が薄かったんです。

とにかくいっぱいやろうというやり方だと、学年が若いうちはいいんですけど、だんだんそれでは厳しくなってくるので、今年度後半は、「それはなんのため?」と、毎回の授業で言っていました。伝えれば考えられる能力はありましたから、ある程度修正できたんじゃないですかね。

コロナ禍以降は、ほとんどオンラインでの授業に切り替えました

福田くん:めちゃめちゃ助かりました。バスケットボール部も一生懸命やっていたので、家で受講できるのはありがたかったです。単に撮影しているのではなく、電子黒板を使った双方向の授業なので、違和感なく授業に集中することができました。

でも、受験学年になって、実際に塾に通う回数を増やしたときには、先生方と雑談もできるので、やっぱり対面もいいなと思いました(笑)。

困ったことはありますか

福田くん:知識が抜けるのがめちゃめちゃ早いんです。ちょっとやっていないと、すぐに抜けてしまうことには困りました。

福屋:原因は、勉強の仕方にあるかなと思いました。ちゃんと理解したことは、忘れたくてもそうそう忘れるものでありません。それが、すぐに忘れてしまうというのは、最初の理解が「こう来たらこう」という反復だったのではないかなと思います。早くから受験を見据えて勉強することは大事なのですが、抜けないように復習を続けることも、同じくらい大事です。夏以降、思考が足りないことに気づけて良かったです。

福田くん:最終的には、割とそういう考え方ができるようになりました。

前期で1校合格します

福田くん:合格を頂いて、浪人することは無くなったのですが、自分の力を100%発揮できたとは思えなかったんです。でも、後期に入って、ようやく力を出し切り、実際に日本医科大学に正規合格することができました。

日本医科大学の1次試験について

福田くん:数学が本当に難しくて、全然手が出ませんでした。確率とかはちゃんと解けましたし、他にも解ける問題がちらほらとはあり、それらは取り切ったのですが、他がまったく解けませんでした。

微分積分もしっかりと対策していましたし、数学の学力は後期の今が一番高い状態だと自信をもって臨んだのですが、おそらく3〜4割しか取れていないと思います。

福屋:そこまで難しかったのなら、数学では差がつかなかったんでしょうね。

福田くん:そうだと思います。最初の英語も難化していましたが、アクセントを除く文法問題は全部正答できました。長文読解は、選択問題はほぼ正答できたのですが、記述が多く、それが全ては書けませんでした。合格点には届いているかなという感触です。

数学で危機感を持ち、理科に臨むことになったんですね

福田くん:それまでの入試で、自分の力を出し切ったと思えていなくて、今日の物理と化学で出し切ろうと考えていました。

福屋:良くないのは、できなかった科目の後に、いつもより点を取ってやろうと焦ってしまうことです。1問にかける時間を短くしたりして、ミスも起きやすくなります。それが、多くの人が崩れるパターンです。

そもそも入試に臨む際の想定で、限界まで点を取ろうしているはずです。その想定してた点数を取ろうと考えた方がいいと散々伝えてきました。できなかった科目があっても、できる限りやろうと切り替えられたのは良かったです。

福田くん:ちょうど昼休憩だったこともあり、なんとか切り替えることができた結果、化学は今まで一番できました。問題数がすごく多かったのですが、ほとんど埋めることができ、数学での失点を取り返せたんじゃないかと、安心しました。

その後の物理は、何問かミスがあって、もう少しできたかなという思いもあったんですけど、それでも1次合格ラインくらいは得点できたと思います。

1次の結果はどこで確認しましたか

福田くん:家で家族といっしょに確認しました。そして、すぐに面接対策をお願いしました。

本番の面接では、しっかりと答えられたのでしょうか

福田くん:はい。しっかりと答えられました。個人面接では、地域枠でも一般と変わらない質問ばかりでした。面接対策で練習したことばかりです。

ただ、例年なら集団討論が行われるところ、今年はディベート形式でした。あるテーマに対して、賛成か反対かに分かれて意見を述べるというものです。発言は複数回できましたし、最初に発表することは意識していたので、積極性やコミュニケーション力もアピールできたと思います。

そして、2次の結果発表を迎えます

福田くん:やはり、家で家族と確認したのですが、合格と分かってさけびました(笑)。本当にうれしかったです。これ以上ない結果だと思っています。その後、すぐに資料を取りに大学まで行くと、キャンパスに合格者番号が掲示されていて、ちゃんと写真を撮ってきました(笑)。

印象に残っている先生は

福田くん:すべての先生が印象的なのですが、挙げるとすると、やはり福屋先生と、小論文のI先生です。I先生には、医療に対する見方を教わったというか。例えば、治すという行為の表面的、物理的な面ではなく、それよりももっと、気持ち的に前向きにさせるという意識が大事だということなどを教わりました。加えて、医療的な知識をいろいろと結びつけてくれて、小論文の内容が成熟したと思います。