合格者インタビュー「クラスの5人全員が医学部に合格したのは、さすがにすごいことですよね」(岩手医科大学医学部 合格)
岩橋 健太郎くん
藤枝明誠高校卒。2019年度入試で岩手医科大学に合格。工藤塾長が担任を務める
浪人生活は3年に及びました
高校時代はほとんど勉強しておらず、センター試験の英語で50点とか、そんなレベルでした。
それでも、浪人生活を続けるのは本当に嫌だったので、毎年「今年で終わらせる」と思っていました。ただ、冷静に考えると、2年かかると想定して最初からやっていれば、もう少し違った形になったかなと思います。2浪目で合格できたかどうかは分かりませんが、3浪目にもうちょっと余裕を持って合格できたような気がします。1年で合格しようとすると、どうしても強引に帳尻を合わせようとする部分が出てきてしまうので。
副塾長の山﨑さんに「2年くらいは覚悟した方がいい」と言われてはいたのですが、「2年間浪人するのは嫌だな」と思って、こだわってしまいました。アドバイスを素直に聞いておけば良かったです。自分の学力を冷静に把握して、2年かかりそうなら2年計画を立てた方が、無理に1年で合格しようとするより、結果的に、早く合格できると思います。ただ、気持ち的に受け入れるのは大変かもしれません。
工藤塾に3年間通いました
居心地が良かったというのも変なのですが(笑)、良い待遇をしてもらったと感謝しています。3年もいると、先生全員の顔と名前が一致しますし、塾自体が慣れた空間になります。工藤先生も福屋先生も、だいぶ目をかけてくれ、私が勉強する上での環境を整えてくれました。あちこちの塾を渡り歩くのではなく、一つの塾でじっくり勉強する方が、私の性には合っていました。
実際の面接で「なぜ3年間同じ予備校にしたのでしょうか?」と聞かれたこともありました。やはり、浪人して失敗すると予備校を変える人が多く、3年連続で同じ予備校に通う人はあまりいないらしいんです。私としては、自分の成績の推移や科目ごとの弱点を知ってくれている予備校で、相談しながら勉強するのが一番かなと思っていました。
浪人する際に、なぜ工藤塾を選んだのでしょうか?
自宅から通える医学部専門予備校だということが大きかったです。実家から通うことができれば、勉強以外の雑事がありませんし、帰宅するとリラックスして休むことができるので、勉強に集中できました。浪人生にとって、勉強以外のことは余分な苦労になってしまうと思います。
そもそも、いとこが工藤塾に通って合格していたので、存在は知っていたんです。親にも「行ってみれば?」と勧められ、工藤塾にしました。
それまで大手塾しか通ったことがなかったので、1校舎で、しかも医学部専門というのは新鮮でした。一番大きな違いは、通っている人たちの意識だと思います。大手塾だと遊びたいだけの生徒も通っていますが、工藤塾には、みんな勉強するために通っているんです。浪人生だと、本当にみんな朝から晩まで勉強しているので、「これが本物の塾か」と思いました(笑)。本当に努力して、受験に臨もうとしている人たちが来ている塾ですから。
2019年度入試では、岩橋くんのクラスは5人全員が医学部に合格しました
さすがに、すごいことですよね。レベルの高いクラスで、各科目で振り切ってできる人がいました。私が一番年上だったので、他の生徒たちに「できそう」「できるんだろうな」と思われているのが怖くて(笑)。最初はともかく、すぐに抜かれるんじゃないかというようなメンバーばかりでした。みんなぐんぐん伸びて、実際にけっこう抜かれました(笑)。
Sくんが、授業外で集まって学び合いをするのが好きだったので、クラスのメンバーでよく一緒に勉強していました。Sくんが、気になることをなんでも聞くタイプだったので、私も学ぶことが多く、助かりました。質問してくれると、「その疑問を自分は持てていなかった」ことなどに気付くことができました。疑問を突き詰めて考えるタイプの人がいて、刺激を受けましたし、勉強になりました。
また、人に説明することで、自分の考えを整理できるというメリットもありました。
担任は3年間工藤塾長でした
もうお世話にしかなっていないです。受験に関しては、ずっと工藤先生と一緒にやってきましたから。英語の勉強はもちろん、日々の過ごし方や気持ちの盛り上げ方を教えてもらったり、精神面を含めいろいろな面で支えてもらいました。3年間ですから、本当にいろんな話をしました。
工藤先生の英語の個別授業を受けていたのですが、授業っぽくない授業なんです。英語はもちろんですが、いろんな知識を教わることができました。良い意味で、勉強しながらもリラックスできるというか、休まる時間になっていました。浪人生だと、どうしても人と話す時間が少ないので、楽しかったですし、貴重な時間でした。
他に、印象に残っている先生はいますか?
福屋先生です。なんでも理詰めで考えていくタイプの先生に、初めて会いました。今まで、「何となくふわっとできた」でやり過ごしてきたので、すごく衝撃を受けました。問題文一つ読むだけでも、そこまで思考するんだとか、驚きの連続でした。
私は問題文を読んで、すぐに式を立てようとしていましたが、「それよりも、問題文の意味をかみ砕いて解くべきだ」と言われました。やっているつもりで全然やれていなかったので、目からうろこでした。
例えば、物理で細かい設定が与えられているときに、その与えられた設定の意味を考えるよう言われるんです。なぜその設定が与えられているかを考えたときに、こういう問題を作りたいからだ、ということまで福屋先生は分かるんです。
さすがに、そこまでの域に達することはできませんでしたが、なるべく問題文を読んだ時点で、疑問に思うことを作っていくようにしました。
岩手医科大学を受験した理由を教えてください
父や母から静岡の医療過疎について話を聞いており、だからこそ、地域医療に強い岩手医科大学を志望しました。岩手も医師不足の深刻度が高いため、岩手で学ぶことは多いと思ったんです。
加えて、問題の傾向がスタンダードな大学だなと感じていました。あまり癖が強くなく、標準的な問題が多いので、比較的対策の取りやすい大学です。2浪以上の合格者が多い大学でもあるので、受験することは決めていて、入念に対策しました。
昨年医学部に入学した、工藤塾の先輩もいらっしゃるので心強いです。
これから医学部を目指す人にエールをお願いします
スタート時の学力がどんなに低くても、根性さえあれば合格は可能です。私も化学以外はかなり低い位置からのスタートでしたが、粘り強く勉強し続けることで、医学部も受かると実感しています。もちろん、予備校などのお金はかかってしまうので、親の協力も必要ですが、環境が整っているのであれば、後は自分の気持ち次第です。努力し、戦略的に受験すれば、不可能ではありません。
医学部と聞いて「難関だからとても無理」と考えるのではなく、医師になりたい気持ちがあって、勉強をやり抜く覚悟があるのであれば、挑戦してみてもいいのではないでしょうか。
受験を通して、科目としては英語が一番重要だと感じています。配点の高い大学も多いですし、学力がつけば、安定して得点しやすい科目でもあります。何から勉強しようかと迷うのだったら、まずは英語から始めるのがお勧めです。